また書かないと気が済まないことが。ごめんなさい。
想像して見ることと現実に起こったことをみることでは全然違う。
一つはこれ
福島の野菜農家が自殺 摂取制限指示に「もうだめだ」その中から以下の一文
「男性は30年以上前から有機栽培にこだわり、自作の腐葉土などで土壌改良を重ねてきた。キャベツは10年近くかけて種のまき方などを工夫し、この地域では育てられなかった高品質の種類の生産にも成功。農協でも人気が高く、地元の小学校の給食に使うキャベツも一手に引き受けていた。「子どもたちが食べるものなのだから、気をつけて作らないと」。そう言って、安全な野菜づくりを誇りにしていたという。 」
あああ。
頑張っている人たちほどこたえるだろうと思う。有機農家は頑張っている。
今まで有機ものやオーガニックものを選んで買って食べていた人がこれからどうするか。聞くのが怖いけれど、これから先、関東以北のものは食べられるだろうか。
台風でハウスが吹き飛んだって、イノシシで作物全滅したって、多分やっていけると思う。天災には打たれ強いのが農家。頑張ってまた翌年作ろうと思えばいい。
でも自分の作った作物が喜んで食べてもらえなくなったらどうなるか...
安全な野菜を作るのが誇りだった福島や茨城の農家にとってできることなんてあるのか。
農業から自主撤退、ですかね。やっぱり。
むごすぎる。
これを機に西日本の農産物は価値が上がるだろうと思う。水産物もおそらく同じ。ボロ儲けを狙うエセ有機農家もでてくるかもしれない。
自分に何ができるかは分からない。作れる農産物の量なんてたかがしれている。
言いたいことがあるようなんだけど、何か分からない。
もう一つはこれ。
東日本大震災:福島第1原発事故 放射線に過剰反応 避難所入所、検査「義務付け」
◇受診拒否のケースも「原発から半径20〜30キロの自主避難促進区域にある福島県南相馬市原町区から福島市に避難してきた会社員、岡村隆之さん(49)は24日、市内の医療機関で8歳の三女の皮膚炎の治療を断られた。理由はスクリーニングの証明書がないこと。市販薬で何とかしのいだが、岡村さんは「ただでさえ不安な避難生活。診察を断られたことが、どれだけショックだったか」と話す。」
どうやら人についている微量の放射性物質からでる放射線の量が少ないという証明がないと病院にすらいけないという話。記事を読むと実際は問題になる量の放射線がでることはないということだけど、この話が本当だとすれば同様のことが他の場所でも起きていることは想像できる。いつの時代でも本当に怖いのは地震でも津波でも放射能でもなくて人間だということだけは分かっているけれど、それにしても事実として突きつけられるとぞっとする。もしこの子が皮膚炎でなくて何かの急病だったとしても断られたのだろうか。
うちは岡山だけど、放射線が怖くてもう住めないと関東方面から逃げてきた人もあった。これから放射線差別の時代が始まるのかと思うと気が重い。
化学肥料や農薬や遺伝子組み換えなどに比べると「放射能」はあまりに重い。
posted by pototokitu at 20:52| 岡山 ☀|
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