とはいうものの、やはりその時間が問題で、パン屋の準備に向けて地元の商工会へ相談しにいったり、市内までいって保健所の許可を申請したり、材料の仕入れ先に挨拶にいったりと、どうも暇がとれそうにないです。
京橋朝市まであとたったの2週間...来週には保健所来るし、ホイロ(発酵機)は完成してないし、ミキサーを置く台もないし、天井板も切ったはいいけど張ってないし、明日は田んぼの講習会だし、スノボどころではないというのが現状です。
この調子じゃ味噌の仕込みなんていつになるやら。
で、保健所(市役所本庁の裏の岡山市保健福祉会館2階にある食品衛生課)にいって申請してきた内容ですが、パンを作るには「製造許可」がいるんですね。
作る食べ物の種類によっていろいろ分かれていて、パンの場合は「菓子製造」にあたります。いや菓子じゃなくてパンなんだけどと言いたくなるけれど、菓子製造なのです。イメージ的には菓子製造といってしまうとどうしてもロッテとか明治とかカルビーとかが思い浮かんでしまうのだけれど、許可の種類としては同じということなんでしょうか。
ということはうちでも「かっぱえびせん」ならぬ「ぽととえびせん」とかでも作れるんですかと聞いてみようと思っていて...忘れました。まあパン屋だから関係ないのだけれども、この菓子製造許可を極限まで活用したらいったい何ができるのかというのは興味があるところではあります。
問題はできるものは何かではなくて、何ができないかなんですが、なんとハムサンドのようなサンドイッチは別の許可がいるので作ってはいけないことになっているのです。つまりハムとレタスをはさむという行為が「調理」と見なされるために、「飲食店」の許可がいるんだそうで、更に一つの施設(部屋)につき複数の製造許可はとれないという決まりがあり、ハムとレタスをはさむためにはもう一つ厨房を作れと。そうしたらコーヒーも入れられるよ、とこうなるわけです。
そう、コーヒーを出すことも「菓子製造」のみのパン屋ではできないのです。なんでかというとカップにできたてのコーヒーを入れるとこれが「飲食」になるから。というわけで非常に残念なのですが、パン屋ホトトギスに来て熱々のコーヒーが欲しいと思っても缶コーヒーしか出せません。ハムをはさんでコーヒーを入れるためだけに、もう一つログハウスを建てる余裕はないのです。ごめんなさい。