そこで、雪が降るとなぜこんなにきれいに見えるのだろうと考えたのですが、単純に今までは茶色っぽかったのが白くなることで見えやすくなるからではないかと。
例えば木の枝なんか普段は茶色で細くてあまりよく見えないものが、雪をかぶっていやでも目に入ってくるようになる。そして遠くのものでも色が白いので目立つようになってよく見えるので、近くのものとの対比で景色に深さが感じられるようになり、風景に立体感が加えられ、それできれいに見えるのだと。まあただ単に汚いものが雪化粧できれいになったということもありますが。
さて煙突も掃除して無事にまき太くんも使えるようになったことだし(ススがすんごいでてきた。タールのくっさいやつ)、暖房論議のつづきを書いてみます。
まずは燃料ですが、薪、オガライト、豆炭、灯油、プロパン、そして電気といろいろなものを状況に応じて使い分けています。
次に暖房器具ですが、まき太くんを筆頭に、コタツ、大きな銅火鉢、長火鉢、小さな陶器の火鉢、七輪、コタツ火鉢、石油ファンヒーター、石油コンロ、ハロゲンヒーター(だったかな?)、そしてお風呂とこれまたいろいろあります。
順に説明していきますが、まずまき太くん。
これは薪を燃やすのに使いますが、火を焚いている時は常に調理面を活用します。
何もないときはヤカン、食事前は調理全般、食事中は洗い物用の湯沸かし。ほかにもあるかと思いますが、何もおいていないともったいないようでちょっとそわそわします。
それからオガライト、さらには豆炭に火をつけるのもまき太くんの中でやります。
豆炭は基本的にコタツ火鉢で使います。夜食事が終わってから寝るまでの間や、仕事があって長時間使うときは、電気でなく豆炭を入れたコタツ火鉢を使います。これがあったかくてしかも長持ちするので非常に経済的なんです。夜はだいたい2こ入れるだけで寝るまでほかほかです。たったの2こですよ。BBQなんかだと20こくらい使うあれです。4つくらい入れればゆうゆう半日は持ちます。
さらには豆炭アンカというものもあって、これは布団で使います。豆炭一つで注意しないとやけどするくらい熱くなり、丸一日くらい持ちます。豆炭アンカはあまりに熱いので、普段は布団乾燥機を使って布団をぬくぬくにしてから寝ます。これで真冬でも布団の中は南の島のような感覚を味わいながら眠りにつくことができるというわけです。
オガライトはまき太くんの中で燃やし、煙がでなくなりオキの状態になったら長火鉢に移してサンマを焼きます。サンマを焼かない場合は、七輪に移して鉄瓶をのせて部屋のほうに持っていきます。七輪の上の鉄瓶でわかしたお湯でお茶をいれて飲む。おいしそうでしょう!部屋が寒いのでおいしさ倍増です。
薪を燃やした場合も基本的にオキになったら火鉢に出します。だってあったかいし。ここで活躍するのが銅火鉢。金属の輻射熱で陶器や木の火鉢より暖かく感じます。うちでは直径40cmちょいのものを使っています。これに真っ赤になったオキを入れるのですが、ここで一つ裏技を使います。
この薪からできたオキは火鉢に移しても最初は熱いのですが、そのままにしておくと完全に灰にならずに、炭になって消えてしまいます(オガライトの場合はほとんど全部燃えます)。こうなるとあったかくないばかりか、火鉢の中の灰に黒い炭が混ざりどんどんかさが増えてしまい、すぐに満杯になってしまうのです。
これを防ぐための裏技なのですが、使うものは2つ。五徳と分厚いアルミホイル。五徳を火鉢の真ん中におき、アルミホイルで「スカート」と「帽子」を作ります。このアルミホイルでかこまれた五徳の中にオキを詰め込むのですが、アルミで熱がオキのほうに反射されものすごくよく燃えます。勢いが弱いときは帽子をかぶせれば、数分で真っ赤っかになります。そのまま帽子をおいておくとアルミが燃えてかすかすになってしまうので(それほどよく燃えます)、鉄瓶なり鍋なりをのせます。
同じようにして小さな陶器の火鉢でもオキを使いますが、入れすぎると熱くて持てなくなるので注意します。机の下に入れると足元があったかい!
石油ファンヒーターはさすがに現代のテクノロジーを使っているだけあって、あっという間にあったかくなるので、体が冷えてどうしようもないときなどはこれをつけます。それからコタツ火鉢に豆炭を入れるのが面倒なときはこれをコタツの中に向けて使います。コタツ自体はなぜか足が痛くなるのでほとんど使いません。豆炭ほど心地よくはないけれど、ファンヒーターのほうが早く暖かくなるので、ちょっと暖まろうという時は便利です。
石油コンロは基本的には煮炊きをするものですが、気分転換に使ったりしています。構造的に温度調節が難しい(常に強火!)ので煮物なんかは煮くずれして焦げるし、餅も焦げるし、鍋は噴きこぼれるし、大変なので、乾燥しているときにヤカンを乗せて加湿暖房として使います。
ハロゲンヒーターは普通の電気ストーブよりも早く熱くなるので、洗面所で風呂上がりや歯磨きの時にちょっとつけて使っています。コンパクトなので場所をとらないのがいいです。ホームセンターで買うと安いし、基本的に目の前にいるときにしかつけないので、電気代も微々たるものです。
最後にお風呂ですが、ただのお風呂でなくて朝風呂です。朝起きてどうしようもなく寒い時はとにかく風呂であったまるのが一番早いし、その上残り湯で洗濯もできるので一石二鳥!夜に入るとそのあとに洗濯すると干す時に寒いし、予約で朝にするとお湯がぬるくなってしまいます。朝風呂ならばそのままできるというわけです。
とまあ家のほうはあれこれやっているのですが、パン屋のログハウスのほうはダイキンのエアコン一台のみ。夏は冷房、冬は暖房。自動で換気はできるので空気もきれいだし、除湿も加湿もある。なんとも便利なもんです。外気温が氷点下になると効率が落ちるようですが、使うのは昼間なので問題なし。あっという間にあったかくなります。まあ10万円以上もしたのでこれくらいはやってもらわないと困りますが。