こえるような外仕事も増えてきてちょっとずつ近づいてくる春の気配を
楽しめるようになりました。もう3月なのね〜
畑のまわりの草削りも始めて、冬の間に全然できなかった山仕事も少し
ずつあれこれ。パン屋の向かいの山の木がすごいことになってきている
ので、木を切ります。笹を刈ったり、枯れた枝をとったり、ツルを切っ
たり、すでに自然林ではなくなっている里山は人の手を入れることが必
要なんだということを、ここに住みながら覚えました。自己所有の山で
はないけれど、うちのすぐ近くなのできれいにしたいという思いがあ
り、近所の持ち主の人に聞いて作業をします。
急斜面だったりして決して楽な仕事ではないのだけれど、たまにやる程
度は実はなかなか楽しいのです。田舎で使う道具の中でも特にマッチョ
度の高い刃物、鉈(ナタ)。更には山林鎌。これをぴかぴかに研いで、
斬鉄剣のごとくスパスパと枝を切っていく快感さは、エンジン工具など
とはまったく別次元のものであります。アウトバックのカウボーイのよ
うに(?)じょりじょりと鉈でひげをそれるようになれば男の中の男と
呼ばれるまでになることでしょう。
次の作業は堆肥の切り返し。うちではバイオトイレ、おがくずトイレ、
またはバケツトイレというものを使っているのですが、ここで出たもの
は堆肥になります。草と混ぜて囲いに積んであったものを、もう一度積
み直して落ち葉、鶏糞や米ぬかと混ぜて発酵させます。今までの経験か
らどうしても人のものだけでは窒素分が少ないので、鶏糞で補います。
米ぬかは発酵促進に使い、落ち葉を入れて山のエネルギーを取り入れま
す。
この米ぬかなんですが、ボカシ肥料に使ったりしてそこをついてしま
い、山崎さんに相談しにいったら今は米やから買っているということ。
最近は有機肥料の価値が見直されていてコイン精米のぬかもほとんど無
い場合が多くて、集めていても時間(とガソリン)ばかり食ってしま
い、買うことにしたといっていましたが、大袋にパンパンに入って15
キロで150円。1キロ10円。結構安いようですが、鶏糞のが安く微
妙なところです。が、それだけの需要があるということはホームセン
ターに並んで売られるような日も来るのかもしれません。
鶏糞にせよ米ぬかにせよ有機肥料はたいがい産業廃棄物であり、安く手
に入れられるにこしたことはないのですが、探し回って貴重なガソリン
を浪費することを考えると、お金を払って買っても結局安上がりと言え
るでしょう。
町まで25キロとして往復したら50キロ。400−500円のガソリ
ン代かかりますからね。手間賃をおにぎり2個で250円としたら大袋
5袋集めないと割が合いません。やっぱ米屋がよいよ。