田舎の道から藪を見るといたるところに生えています。
これがまたすごくきれいでして。
遠くから見ると紫色の点々が藪の中に浮かんでいるように見えます。庭園に植えられているもののような迫力はないけれど、林の中でさりげなく咲いているのがいいのです。枝も細くて小さいものが多いので花だけが点々を散らしたように見えて、すごく風情があります。草刈りのときに切られてしまうような灌木ですが、それでも負けずに生えているのがいいです。
桜はどうも気が焦ってしまうようで落ち着かないです。ぱーっと咲いてぱーっと散る。
花見にいかなければ、というような義務感をどうしても感じてしまいます。
先週咲き始めたと思ったら今週はもう満開で来週は葉桜。
このあいだにどうやって花見をすればよいのか、そういうふうに考えるから焦ってしまうのだと思いますが。花見といっても山桜のほうが好きなので、別に焦る理由もないのですが、どういうことなのでしょうか。花見にいっても花を見るよりどんちゃんさわぎを眺めるほうが楽しかったりするし(さわいでないときは)。
ツツジは春のあいだはだらだら咲き続けます。今は紫のやつでしばらくするとピンクのと白っぽいのが咲きます。これも道路沿いなどに植えられていて丸くきれいにバリカンで刈られているものよりも、山の中で生えているもののほうがきれいです。花が咲いていないときはただの汚い低木なのに、なんで、と思うほどきれいに咲きます。
あえて言うならば生命力を感じられるから、とでも言えるのでしょうか。
ゆきやなぎもこれでもかと咲いているものよりも、滝に打たれてちょんぎれそうなところで咲いているようなのがきれいだったりします(滝はイメージ)。うちに植えたのは草刈りの時に切ってしまったので今年はひょろろっという感じで咲いていますが、よい感じに育ってくれるでしょうか。
ツツジの写真は去年とったやつで結構花が多いですが、浮かんでいる感じはわかるかどうか。