だんだんライ麦が熟れてきました。
去年の冬前に蒔いたのですが、種が古かったせいか発芽が悪くてど
うなるかと思っていたのですが、春になってぐんぐん伸び出して、
一応それらしい穂ができました。さすがに条件の悪いところでもで
きると言われるだけあります。
刈り時の判断が難しいところですが、これから様子を見てバイン
ダーで刈ってから天日干し、それから発掘したハーベスターを使っ
て脱穀という流れで収穫できそうです。それから乾燥させて、でき
た粒は砕いてライ麦パンにブレンドして使う予定です。
今のライ麦パンに使っているものは北海道産の粗挽きライ麦粉です
が、砕いた粒を使っても独特の歯ごたえや風味に貢献するので楽し
みです。自家製粉となると、粉に挽いて篩にかけてと結構労力もか
かるので、自家栽培の粒を活かして使いたいと思っています。ライ
麦を粒のまま炊いたものを練り込んだ食パンや、酸味の強いドイツ
風のライ麦パンに混ぜるなど、少量でも味が分かるような使い方を
していきます。
これで使えるようならば栽培面積もちょっと増やしていきたいとも
思っていますが、果たしてちゃんと使えるかどうか、未知数の部分
が大きいのも確かです。というか面積を増やすとなれば、もう
ちょっとまともに作って粉にもできるくらいの収量を作りたいとい
う気持ちはあるものの、栽培技術もあやふやなので、果たして増産
するだけの価値があるかどうかも微妙なところです。
穀類は育てるのは楽でも収穫後が結構大変なんですね。今までも気
軽な気持ちで雑穀を作ったりして、収穫後がどれだけ大変だったこ
とやら。ハーベスターで脱穀すれば楽でも、手でやるとなると、足
踏脱穀機を出してこれなければならず、これが以外とうまく粒の部
分と分かれなかったりします。穂のまんま粒の中に混ざってる状態
だったりすると、一つずつ手で分ける作業になり、時間ばかりがか
かってちょろっとしかとれないなんてことになります。やっと脱穀
したと思っても、軒下や温室など、きちんと乾燥できる体制ができ
てないと、雨にあたってかびが生えたり、袋に詰めたままでむれて
しまったり、使える状態にするまでの段取りと労力が結構かかるのです。
とにかく今まで数年間あれこれ試して大変な思いをしてきました
が、ハーベスターで脱穀できるというのが非常に楽しみです。
ちなみに雑穀類は今年は、エゴマ、ごま、もちきび、もちあわ、ア
マランサス、それから緑大豆と黒大豆の栽培を予定しています。