最近やっと雨が降るようになりました。
といってもゴロゴロっと雷がなって、ざーっと10分くらい降って終わ
りというのが多くて、未だに地面は少し湿ってる程度ですが、これ
でなんとか遅まきのトウモロコシも発芽してくれそうです。
稲のほうもぐんぐんと大きくなっているところで、写真でみると分
かるとおりに扇子を広げたような開いた形になっています。
実は今日また山陽町のみのるで菜の花の赤木さんの講習会にいって
きたのですが、一株あたりの苗数が少ないと、こういうふうに開い
た形になり、これで風も光も入りやすくなり、虫も病気も来にくく
なるので、有機栽培にはすごく重要なんだということをおっしゃっ
ていました。
沢山植えれば量はとれるかもしれない、でも虫がきたり病気がきた
りすれば元も子もない、というわけです。如何に健康な稲を育てる
かを考えればこういう形になるのが理想的であるといわれると納得です。
お話の内容はだいたい前回に聞いたものを同じですが、いくつかヒ
ントをもらいました。
菜の花が咲かずにスズメノテッポウの草むらになってしまったうち
の前の田んぼですが、赤木さんのところでもレンゲが同じスズメノ
テッポウに負けてしまったところがあり、これは鶏糞を少し入れた
ら除草効果もあったということです。確かによく考えれば茶色く枯
れてしまった雑草にはほとんど窒素分もないので分解も遅いのでこ
こで分解促進のために窒素分を補給してあげるというのはよく分か
ります。
が、やはりここですごいと思ったのは、レンゲが咲かなかったと分
かった時点で臨機応変に施肥計画を変えて対応してしまうという手
際のよさです。落ち着いてよく考えてみれば分かることも、実際
やっている途中はあんがい分からなくなったりするものです。そこ
を冷静に対処するというのは重要です。生で得た情報、すごく勉強
になります。知識も大事だが、それを使いこなす知恵がなければな
らない。そんな感じでしょうか。
ここ最近暑い日が続いていて、これから8月に入ったらどう
なってしまうんだろうと今から心配ですが、雲の多い夏の空は光の
変化がきれいです。夕暮れ時、しめった少し涼しい風がふくなかヒ
グラシが鳴き、谷間中にひびきわたります。その中を晩のおかずの
トウモロコシや枝豆、トマト、ししとうなどをとりにいくのです。
ここに来て3年半になりますが、ほんとにどの季節もいろいろ
特徴があって、その時期になるまで忘れてますが、それぞれ良さが
あります。
8月はなんだっけかな。