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2010年11月04日

小麦とパン

パン屋、田んぼ、と聞いて何を思うか。

今流行の米粉パン〜と言うような人も多いでしょうが、実際はね、食傷気味なのです。
米はやっぱり炊いて食べるのが一番おいしい。簡単ってのもありますが、とにかくおいしい。そういう米をパンに使うメリットっていったいどれほどあるものなのか。
1.米はパンにしたほうが炊くよいおいしい
2.米はパンにしたほうが炊くより簡単
3.パンは小麦より米で作ったほうがおいしい
4.パンは小麦より米で作ったほうが簡単

...改めて書くまでもない。一番基本的なところでもう全然太刀打ちできない。
パン屋やっぱりなんだかんだいっても小麦の世界ですから。パンの歴史って小麦の歴史と言ってもよい。ライ麦とか大麦とかもありますが。

粉にした麦を練って固めて焼くという工程に、発酵させたらうまいこと膨らんで、味もよくなった。これを何百年もかかって進化させてきたのが今あるパンといってもよいでしょう。

その中で中心的な存在だったのが、石臼による製粉と、古いパン種に粉と水を足しながら使い続けていく発酵種によるパンを、薪で熱した窯で焼くというパン。多分歴史上で作られたパン全ての中で、最も多いのがこの形です。

その形をやっぱり追求してみたい、というのはちょっとパンをかじった人なら誰でも思うことでしょう。
うちもやはり同じなわけでして。

というわけで、小麦生産から石臼製粉のほうを改めてもうちょっと進めてみようかと。
まあこの辺の農地の規模からいっても年間数トン程度が妥当なところでしょうか。
例えば年間5トン。毎週100kg製粉。
その程度の話ですが、岡山産の石臼全粒粉を使いたい岡山のパン屋さんに使ってもらいたい、そういう気持ちがありまして。
なんかやれそうな雰囲気になってきました。

今年はまず2反作付します。
明日種蒔き予定。
posted by pototokitu at 00:21| 岡山 ☁| Comment(0) | パン屋の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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