ホトトギス作業帳パン農ブログ  十足のわらじはこちら *リンク先、直しました*

2008年05月29日

ヒエを抑えるにはどうするか

昨日の夜はすんごい雨でした。
田んぼの耕耘も前日に終わらせておいたので、もう代掻きできそうです。
カエルの合唱がすごくなってきました。

家のすぐ裏の新しく借りたところですが、去年の様子からするとヒエがものすごく多いので、ヒエを抑えるにはどうすればよいかを聞きました。一応理解したつもりですが、かいつまんで書くとどうやらこういうことらしいです...

まずは代掻きを早めにやります。そうしたらヒエが一斉に出てくるので今度は発芽したヒエまた代掻きして埋め込む。また発芽したらまた代掻き。とこれを何回か繰り返すと、発芽能力のあるヒエの種がだいぶ減ることになります。雑草といっても種は無限にあるわけではないのでかなり効果的だとか。

それでも出てくるヒエもあるので、今度は水を多めに入れて水深を深くします。これで水の中のヒエが発芽しても頭が水の上に出る前に窒息してしまいます。水が好きとはいっても水の中でも育つような水草ではないので、水が多すぎれば育たないのです。かといっても田植えの後に稲がおぼれるほど水を入れるわけにもいかないし、畦を超えるほど水を入れるわけにもいかないので、ここが難しいところです。

さらにはこのあと米ぬかを田んぼ一面に撒きます。撒いた米ぬかは水のうえに浮いているので、濁った水が太陽の光を遮り、水中が暗くなり、草が育ちにくくなります。これに加えて、米ぬかが水の中で腐るときにヒエの先っちょのほうも溶けてしまいます。

これは実は菜の花が腐る時にでる有機酸の効果とも似ているような気もしますが、いろいろな抑草の方法を組み合わせることもよく行われるようです。

ほかには
田植えのあとに手押しまたは機械の除草機を持って列の間を歩いて発芽した草を埋める(田植え直後)。
それでも草が生えているようなら、ある程度大きくなって目立ってきたら田んぼに入って草をとる(真夏)。
それでもまだ生えているようなら、ヒエの場合は穂が稲よりも高いので、稲をかきわけて田んぼに入って刈り取る(初秋)。これで少なくとも次の年の種は落ちない。

こんなところですが、ではとらなければどうなるか。

養分をとられるので、お米のできが悪くなります。
それから刈り取りの時に一緒に生えているので混ざります。

少しだけなら収量にもそれほど影響ないだろうし、バインダーで一列ずつ刈っていくからあとでどけるのも可能だし、そう考えればまあちょっとくらいは生えても大丈夫そうです。

でも単に手で取る以外の方法でどうやって草を抑えられるかを考えるのも結構楽しかったりします。ちょっとくらい収量が落ちたからといって生きていけなくなるようなこともないし、今の百姓生活というのはお気楽なもんです。ほとんど遊び感覚?いやいやそれほど楽なものではないですが。
それでも生きるために必死に開墾して草とって一粒一粒大事に収穫していたような時代と比べると、ほんとうに恵まれています。やっぱ楽か。

後継者不足とか言われたりしていますが、きばらなくたって結構できるもんなのにな〜

っと話がそれてしまった。

と書いてたら外はホタルが見えます。家の中にも入ってくるかな?

週末は晴れますように(朝市あるし)

posted by pototokitu at 22:29| 岡山 ☁| Comment(0) | 百姓の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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